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お城(しろ)のなかの、とりごやに たくさんのオウムがいました。 料理人(りょうりにん)は せっせと、えさをあたえて オウムを、ふとらせました。 王(おう)さまは オウムの肉(にく)が、だいすきだったのです。 あるとき、一羽(いちわ)のオウムが ふと、つぶやきました。 「まいにち、なかまが とらえられてくるのに どうして、ここが いっぱいにならないのだろう」 気(き)をつけて、みていると あさと、ひると、ゆうがたに 一羽(いちわ)ずつ、なかまが 人間(にんげん)につれさられて、いくのです。 そして、ふたたび もどっては、きませんでした。 --たべられているのだ・・・・・ |
「お釈迦さまの ものがたりU」のえほんより