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 （2） |
ネズミは おじいさんのちからで ネコにしてもらい うれしくてなりません。 きょうも、森のなかを いばって、あるいていました。 すると むこうから、イヌがやってきて 「ワン、ワン」 と、ほえて、とびかかってきました。 それをみた、おじいさんは 「イヌ、イヌ！」 とさけびました。 大きなイヌに、変身（へんしん）したネズミは とくいまんめんです。 おじいさんに、くっついて いつも、ほこらしげにあるきました。 「きょうは、町（まち）へいってくるから おとなしく、まっているんだよ」 ところが、そのあと たいへんなことがおこったのです。 「ガォーッ、ガォーッ」 のっし、のっしと トラが、やってきました。 トラは、もういちど 「ガォーッ」と、ほえると イヌに変身（へんしん）したネズミに とびかかろうと 身（み）がまえました。 イヌは、ひっしで にげました。 「もう、だめだ!!」 そのとき 町（まち）からかえってくる おじいさんのすがたが、みえました。 おじいさんは おおごえでいいました。 「トラ、トラ！」 |
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| つづく |
「お釈迦さまの ものがたりⅡ」のえほんより